いつまでも満足できる霊園選びのポイントをご案内致します。
公営と民営、2種類の墓苑があります。
◆公営霊園(都道府県や市町村などの自治体が管理している霊園・墓地)
公営は税金で造られていますので、墓地の費用が安い事と宗教上の制約がない事が特徴です。
しかし、首都圏の公営霊園では、墓地の供給不足が問題になっています。
戦後地方から上京して首都圏に職場を持ち、子供も成長して、そろそろお墓を用意しようと考える70歳前後の世代の人が多い事と、核家族化が定着しているため、小さな家族単位のお墓になってしまっているために墓地を希望する人数がうなぎ上りになっている事が理由と考えられます。
行政ではそうした需要に応えるために墓地の拡張や新設を計画するのですが、イメージが悪くなる、土地の価格が下がるなどの理由で、周辺住民による反対運動などで実現できないのが実情です。
そうしたことから、今では『お遺骨を持っている方』が応募の条件になり、それでも7〜8倍の倍率の上、運良く当たっても新規の物ではなく日当たりが悪いといった所でも我慢しなければならないといった面があります。
*霊園のある自治体の管轄内に現住所があるなど、購入資格制限がある。(競争率が高く抽選になることが多い)
*宗旨・宗派を問わない
*供養・法要の際は、自身で住職・神主・神父・牧師などの手配を行う。(霊園に依頼することはできない)
◆寺院墓地(寺院境内で経営している墓地、または寺院が所有している墓地)
*寺院墓地を取得するには、その寺院の檀家もしくは同じ宗派にならなければならない。
*供養・法要はその寺院の宗派に則って行われる。
*本堂・会館などの施設が利用できる。また、寺院が主宰する行事・催事に参加できる。
◆民営霊園(宗教法人・公益法人などが経営している霊園・墓地)
規模は大小様々で、墓地の費用は公営に比べるとやや割高になり、経営の母体のほとんどが宗教法人ですので、宗教上の制約がある場合が多いのも公営と違う点ですが、公営の事情を背景に民間の霊園がかなり開発されてきています。
*購入資格制限、宗旨・宗派を問わないところが多い。(墓地選びのポイントにて詳しく説明)
*供養・法要の際、住職・神主・神父・牧師など霊園事務所に依頼できる。
*駐車場や法要の施設などの施設が充実しているところが多い。
*公共に比べやや割高。
◆準民営霊園
経営の母体が○○財団といった名称で、主に都心から離れたところに大規模な霊園を経営している所が多く見られます。
墓地の費用は比較的安く感じられますが、所在する土地の価格と比較すると、民営とほとんど差はないようです。