いつまでも満足できる墓地選びのポイントをご案内致します。
墓地を決めるポイント。
◆場所(環境)
墓地を決める2つの要素
1)交通の便と所要時間
お墓を造るということは、年何回かお墓参りに訪れるということです。
見学に行ったら環境が素晴らしく、すぐに決めてお墓も建てたが、いざお墓参りに行ったら行楽シーズンだったせいか往復だけで1日掛かりになってしまって、一度で懲りてしまった…などと言うことをよく耳にします。
一般的に都心から遠くなるほどお墓を建てる総額は安くなりますが、目先の費用だけでなく後々の事も考えて選ばれることは、とても大事なことです。
2)環境
◆宗教観と墓苑の方針
お墓を造った後でしばしばトラブルになるのが、ご自分の宗教観と墓苑の方針の違いの問題です。
公営の墓苑はそう言った心配は余りありませんが、民間の場合、母体が宗教法人になっている場合が多く、種々の規約を設けていることがあります。
よく広告などで『宗旨・宗派不問』または『過去の宗旨・宗派不問』と書かれている物を見かけますが、これは今までのことは問わないが、これからは…という事が多いのです。
いくら環境や交通の便が良くても、このことでご自身の考えと違いがある場合は避けられた方がよいでしょう。
墓地見学の際、以下の項目を確認されることをお勧めします。
1)檀家にならなければならないといった決まりはありませんか?
お寺との煩わしいお付き合いはしたくないとお考えの方は、この種の墓苑は避けられた方が賢明です。
檀家を希望される方は檀家としての約束事にはどの様なことがあるのか確かめておくとよいでしょう。
ちなみに奉納といってお寺の年中行事の際、いくらかのお布施を包むのが一般的です。
2)法事をするときは、その墓苑のお寺に頼まなければならない決まりはありませんか?
お世話になっているお寺さんがいらっしゃっても、法事は当方で行うのが決まりという所が多いようです。
3)管理費以外に収めるものはありませんか?
檀家にならないまでも、それなりのお付き合いが必要な場合があります。
4)無宗教の方の場合、埋葬などで宗教的な行事をしなくてもいいですか?
法事は必ずその場所で行うというところがあります。
5)神道・キリスト教・いわゆる新興宗教等を信仰されている方は利用できますか?
「決まりですから」ということで従わざるを得ないということがありますので、必ず事前に確かめた方がよいでしょう。
*その他、疑問に思ったことは遠慮無く事前にお訪ねになると良いでしょう。
◆施設
誰しも皆、いずれ「死」は避けて通ることが出来ないことです。
そうなると埋葬や回忌の法要などの必要性が出てきますが、その際の施設が整備されているか確認をされておく方がよいでしょう。
1)駐車場は整備されていますか?
2)水道施設(手桶置き場など)はありますか?
3)法事の後、お清め(お食事)が出来る施設はありますか?
4)墓地が売り切れても相談できるような管理事務所は残っていますか?
ご法事の際、お寺さんへのお布施をいくら包んだらいいのか?といった大事な事など、管理事務所があれば相談に乗ってもらえます。
5)休憩所のような施設はありますか?
高齢の方がお墓参りに来られると、一休みしたいものです。
その他、お線香やお花も販売していると、なお便利です。
◆区画
よく相談し、よく考えて、ここに決めた!となりましたら、今度はどの区画にするかを決めます。
墓地の価格だけでなく、建墓の費用も合わせた総額をあらかじめ調べておく必要があります。
1)大きさと向きを決める
当たり前のことですが墓地が大きくなれば価格はそれに比例して高くなります。
もう一つは、大きさは同じでも向きによって価格が違うのが一般的です。
普通は日当たりの関係で南向きが一番高く、東向き、西向きの順になります。
西向きは墓地の立地によっては、一日日が当たらない所もありますので確かめた方がよいのですが、その問題がなければ西向きはお買い得ということも言えます。
価格は少し高くなっても、方向に拘る方も居ますので、それぞれのお考え次第です。
2)区画を決める
同じ大きさで同じ向きなら一般的に同じ価格ですが、具体的に場所(区画)を決める場合、多くの方はお参りの際の便利さを考えて広い通路に近い所から申し込みをされます。
逆に知らない人が自分のお墓の前を通り事を嫌い、奥まった所を選ぶ方もいらっしゃるので、それぞれのお考え次第になります。