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◆お彼岸
お彼岸は春分と秋分を中心にした前後三日間を指します。
この時期にお墓参りをして、お坊さんにお経を上げて頂き、先祖の霊を供養します。
仏教で彼岸とはあちらの世界(涅槃の世界、あるいは極楽浄土)のことです。
彼岸に至るため、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧の6つの徳目の修行を六波羅蜜多といいます。
これらを春分、秋分の前後に毎日1つずつ実践するために、お彼岸が春分、秋分の前後3日間と決められました。
日本では古来より、春分には豊穣を祈り、秋分には収穫に感謝して、太陽をお祈りしました。
中国から暦が伝わる以前には、正月よりも穀物の種まきや収穫に合わせた春と秋のお祭りが重要だったようです。
日本では僧が彼岸に到るという教えを、春分の種まきの時期を秋分の借り入れの時期という、農民が田圃で働いている頃に説いて回ったため春分・秋分と仏教の彼岸の思想が独自に結びついたのです。
こうして、彼岸に往生したであろう先祖の霊を供養することになりました。
また、春分・秋分には太陽が真西に沈むので、西方浄土を想うにはてきしていますし、ちょうど日のバランスの取れたこの日が仏教の中道の思想にも合いました。
◆お盆
太陰太陽暦である和暦(天保暦などでは旧暦)の7月15日を中心に日本で行なわれる祖先の霊を祀る行事です。
日本では古来、和暦の1月15日の満月の日には年を越すお正月のお祭りと、和暦の7月15日の満月の日には半年を越すお盆のお祭りをしていました。
満月の日はエネルギーの満ちた日だからです。
これらの日の前後には、あの世から先祖の霊をお迎えし、おもてなしをして、お送りしました。
先祖の霊は、お正月には新しいエネルギーをもたらし、お盆には穀物の実りを見守りました。
お盆にはご先祖の霊をお迎えする精霊祭をします。
多くの地方では13日の朝に、盆(精霊)棚を作って先祖の霊をお墓からここにお迎えします。
盆棚にはお位牌の他に様々なものをお供えします。
そして16日には、お送りするのです。
お招きするご先祖の霊が迷わないように灯すのが迎え火で、盆提灯はこれと同じ意味を持ちます。
故人を最初に迎える新盆には、新盆提灯として、絵柄や家紋のない白い提灯と、絵柄の付いた提灯によって霊をお迎えする地方が多いようです。
ただし、浄土真宗では、浄土に往生した先祖の霊は戻ってこないと考えますので、お盆に盆棚を作らず、仏様とご先祖への感謝を捧げます。
◆忌日法要(初七日法要・四十九日法要・百か日法要)
仏教では人が亡くなった命日から数えて7日ごとの「初七日(しょなのか)」「二七日(ふたなのか)」「三七日(みなのか)」「四七日(よなのか)」「五七日(いつなのか)」「六七日(むなのか)」「七七日(なななのか)」の7回を忌日としています。
七七日は四十九日、満中陰とも言い、特に重視します。
これは、インドの仏教で、人が死んでから49日後、どこかの世界で生まれ変わると考えられたからで、その間、人は幽霊のような存在で、7日ごとに小さな生まれ変わりの区切りがあると考えました。
この古い生と新しい生との間の中間的な49日間を中有・中陰と呼びます。
お釈迦様は菩提樹の下でお悟りになられた後、7日ごとに場所を変えて瞑想をされ、49日間、悟りの境地を味わい、その内容を明確に把握されました。
つまり、お釈迦様を49日掛かって新しく忌まれ変わられたということで、忌日法要はこれを元にしているのでしょう。
ただし、浄土真宗ではご臨終と同時に極楽往生すると考えるので、中陰の法要の意味は故人を偲び、仏法に接するためのものと考えます。
最近では初七日を葬儀当日にあわせて行うことが多くなっています。
また、四十九日法要の時には、位牌の開眼やお墓への納骨法要を行うことも多いようです。
一般には四十九日までが忌中です。
また、命日の100日後を卒哭忌(そっこくき)あるいは出苦忌(しゅっくき)と呼びます。
これまでは広義での中陰に当たり、百か日法要を行い、故人が亡くなった悲しみに区切りをつける日となります。
百か日法要には、一緒にお施食会(お施餓鬼会)、卒塔婆供養を行うしきたりもありました。
この日に納骨を行うこともあります。
◆年忌法要
何年かおきの命日に行う法要で、一般には死亡した翌年に行う一周忌を始めに、翌々年に行う三回忌、七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と行います。
場合によっては五十回忌、百回忌も行います。
百か日法要、一周忌、三回忌の三つは中国の儒教の影響で付け加えられたもので、その後の法要は日本で付け加えられたものです。
日本は古来から、人間が成人式のような通過儀礼を繰り返しながら一人前になるように、先祖の霊も何年か毎に儀式をすることで一人前の先祖霊(神)になると考えられてきたからでしょう。
喪中は儒教では3年、日本では両親の場合1年、祖父母は5ヶ月、兄弟は3ヶ月などと考えてきましたが、最近では誰の場合でも1年と考えることが多いようです。
一般には三十三回忌、場合によっては五十回忌を最後の年忌にする事が多く、これを弔い上げ、門切りと呼び、故人の霊が完全に清浄になって極楽往生できるようになるという意味の法要です。
この時、寄進や永代供養をする場合が多いようです。
【招く側】
◆法要の準備
四十九日や一周忌、三回忌など、法要を営むときには、壇那寺の住職に相談して日時と場所を決め、2ヶ月くらい前から準備を始めましょう。
日程は故人の亡くなった月日(祥月命日)が普通ですが、変更する場合は命日より早めに取り決めましょう。
招く人の範囲と人数を決めて、1ヶ月前までには案内状を送り、出欠の返事をもらいます。
参会者は、一周忌までは親族の他に近親者や友人、知人など故人がお世話になった方を招き、三回忌以降は親類縁者や身内が中心となります。
案内や通知は電話でもかまいませんが、普通は葉書か封書を発送します。
出席者の人数が確認できたら、引出物を用意します。
引出物の表書きは、黒白か黄白、銀色の結びきりののし紙に、上に「粗供養」「志」(関西では、「茶の子」も使われる)とし、下に施主の家名を、右肩に故人の戒名・法名と何回忌の供養かを筆で書きます。
法事の後に会食の席を設ける場合は、料理店に日時、人数を事前に伝えておきましょう。
自宅で法事を行う場合は、お仏壇を掃除しておきます。
また、年回に当たる精霊の塔婆をお墓にたてることもありますので、お墓は法事の前日までには綺麗にしておきましょう。
塔婆供養をする際は、早めに壇那寺に依頼しておくことが大切です。
◆法要のマナー
席順を決めるとき、遺族は招いた親族とともに祭壇に向かって右側の親族席に、祭壇に向かって左側は参会した知人や友人、世話役にします。
会場に余裕のない時は、前方に遺族、後方に親族・一般が続いて着席します。
施主(遺族)側は3回忌までは正式な喪服を着用しそれ以降は地味な平服でかまいませんが、施主側が一般の参列者よりもくだけた服装にならないように案内状には「平服でお越し下さい」と一言触れる気遣いが必要でしょう。
いずれにしても、数珠は必ず持って下さい。
寺院で営む以外は、僧侶に出張費としてお布施とは別封で「御車料」を包みます。
到着したときは、施主は必ず玄関まで出て迎えましょう。
また、僧侶が宴席に供応しない場合は、「御膳料」を包む場合もあります。
法事の祭壇前には、金襴もしくは緋や紫の座布団を敷いて導師用の席を設けます。
施主は法事の開始と終了時に、僧侶や参会者一同に向かって簡単な挨拶を述べましょう。
焼香は施主から、血縁関係の濃い順に行います。
読経と法話が終わってから僧侶を別室へ案内し、謝礼としてお布施を渡します。
のし袋(不祝儀袋)に「お布施」と書き、施主の家名を記します。
黒白、黄白、または銀一色の水引を掛けるのが正式です。
【招かれる側】
◆マナー
法要に招かれたら、出席するのが原則であり、案内状が届いたらすぐに出欠の返事を出すのが礼儀です。
四十九日法要までは、遺族を気遣う言葉を返信に添えるとよいでしょう。
なお、どんなに親しくても、法要の連絡を受けていないのに、日時や場所を問い合わせるのはマナー違反です。
病気などで、やむおえず欠席する場合は、すみやかに欠席の返事をします。
案内状の返信におわびの一文をそえるか、電話であらためておわびをするようにしましょう。
そして、法要の当日より前に届くように、供物料か、供物、供花などを贈る手配をし、出席できない理由とお詫びを記した手紙を添えます。
供物料は不祝儀袋に、四十九日までは「御霊前」三回忌までは「御仏前」と表書きし、現金書留で送ります。
法要に出席するときは「御仏前」(「御香料」「御香資」)としてお金を包み、供物を持参するのが一般的です。
供物は線香、生花、果物、干菓子などか、故人が好んでいたものですが現在では「御供物料」として現金を包むことが多いようです。
お金を包む場合、一周忌までは黄白または銀一色の水引を使いますが、三回忌以降は黄白や青白を使ってもよいでしょう。
持参するときには、必ずふくさに包みます。
この「御霊前」の包みや供物は、本来霊前に手向けるものですが、受付があれば接待係へ、亡ければ直接施主に渡しましょう。
また、塔婆をたてるときは「御塔婆料」として施主に渡します。
一周忌までの法要には喪服に近いものを着ますが、それ以降は、黒ではなく地味な平服でかまいません。
男性はダークスーツに地味なネクタイと靴下、女性も地味なワンピースやスーツで、アクセサリーは目立たないものをつけるか、またはつけません。
「平服で」と案内状に記されている場合も黒ではなく地味な平服にします。
【神式の「霊祭」に招かれたら】
神式の五十日祭、一年祭といった「霊祭」に招かれたときのマナーは、仏式とほとんどかわりません。
神式の場合は、焼香の変わりに「玉串奉奠」をします。
供物料は、黒白あるいは銀一色の水引に、表書きは「御玉串料」「御霊前」「御宝前」とします。
蓮の絵の入った不祝儀袋は使いません。服装は仏式のときと同じです。
【キリスト教の記念祭や追悼ミサに出席するとき】
カトリックもプロテスタントも、ともに供え物としては生花のほかは贈りません。
現金を包む風習はありませんが、最近では、「御花料」として持参することも多いようです。
お金を包む場合は白封筒か、市販の「御花料」用の包みを使います。服装は仏式に準じます。
◆法事後の会食(お斎)
お斎とはサンスクリット語の「ウポサタ(清浄)」から由来しており、僧侶が午前中に取る食事、 または法事後の会食をいいます。
お斎をする場所は法要を営む場所や予算などによって異なります。
自宅や寺院、ホテル、会館などで法要をした場合をその場所に仕出しなどを取って行ってもかまいませんし、レストランや料亭を予約して行ってもよいでしょう。
本来はお斎も法事の一部ですから、導師を勤めた僧侶は必ず正面中央、一般的には祭壇(仏壇)の前に座ってもらいます。
お膳・お酒などは必ず僧侶から先に差し上げます。
四十九日までの法事でのお斎は、本来なら精進料理にすべきですが、現在ではほとんど拘ることはありません。
ただし、仕出しや料亭に予約注文をする際には、慶事用の料理を省いてもらうために、法事の席であることを伝えておきましょう。
お斎を始めるとき、施主は参会者に対して挨拶をします。
終了の時にも施主は挨拶をして、漠然とした会食にならないよう留意します。
なお、僧侶によっては「食前のことば」「食後のことば」を唱えたり、場合によっては「献盃」の発声がなされることもあります。
食事は1〜2時間を要しますが、折をみて引出物が配られます。
参会者のお膳の前に供物のお裾分けがあれば、一緒に配りましょう。
引出物は1世帯に1つずつ用意します。
事情によりお斎を設けることができないときは、参会者に折り詰めを持ち帰ってもらうようにしましょう。
お酒の小瓶を添えるとなおよいでしょう。
◆法要の費用
法事に関してはその規模を決めて予算をたてます。
一周忌の場合は友人、知人、葬儀の世話役なども招き全部で20〜30名くらいが一般的な規模とされています。
次ぎに法事を営む会場です。
壇那寺の本堂や会館で営む場合、借りる際に会場の規定がありますので、よく確認しましょう。
寺院で法事を行うとき、一般に本尊への供花や供物などが必要です。
お斎の費用としては、自家製か仕出しを頼む、または料亭に出掛けるという方法があります。
仏前に供える膳は精進料理でなくてはなりませんが、お斎は一般的には精進料理に拘っていません。
もしも料亭へ出向く場合は、移動費用も考慮して予算をたてる必要があります。
都合によっては、お斎を省略し、参会者に引出物と一緒におり詰めを持って帰ってもらうこともあります。
引出物は1世帯に1個ですが、故人の仏前と僧侶にも引出物は渡しますので計算に入れるのを忘れないで下さい。
導師を勤めた僧侶には「御布施」「御膳料」「御車料」を包みます。
塔婆をたてるときには「御塔婆料」もまとめて渡しましょう。
また、これとは別に法事の機会に、お世話になっている壇那寺に仏具などの供養の品を贈る場合もあります。