いつまでも満足できる墓石選びのポイントをご案内致します。
お墓選びのポイント。
◆建墓
墓苑には建墓についての規則があるのが一般的ですので、どういう決まりがあるのかを確認します。
○○年以内に建墓すること。といった規則があるのが普通です。
次ぎにお墓を造るに当たってどのように考えればよいのでしょう?
あなたは次のどのタイプになりますか?
A)お墓は両親・祖父母やご先祖をお祀りする所だから、出来るだけ立派なものにしたい。
B)安ければそれに越したことはないが標準のものよりは少し良いものにしたい。
C)遺骨は大事な物だからお墓は造りたいが、一応まともなものなら出来るだけ費用は掛けたくない。
以上は実際に建墓された方の傾向を大まかに分類したものですが、もちろんどれが良くてどれが悪いというものではありません。
自分がどの考えに近いかによって石の種類や形を決める参考にされればよいでしょう。
1)お墓は和型にしますか?洋型にしますか?
昔からある、いわゆるお墓らしいお墓が和型です。
最近は好きな文字や言葉を彫刻しやすい洋型を建てる方も増えています。
近年の傾向として核家族化に伴い、子供さんが居ない方、娘さんしかいらっしゃらない方が多くなっていますが、お墓は本来、代々跡を継ぐ方がいらっしゃることを前提としています。(公営の霊園も同じ)
跡を継ぐ方が娘さんか身近なご親族の場合、お墓の正面の彫刻が○○家之墓というのでは具合が悪いことが起きてきます。
そうすると和型ですと、和型ですと「先祖代々之墓」といった文字しか入れられませんが、洋型なら「和」「やすらぎ」「静」など好きな文字や言葉を彫刻しやすいということで洋型のお墓が増えてきているのです。
2)石の種類はどれにしますか?
一般的には白の御影石(価格も手頃)を使われていることが多いですが、同じ白の御影石でも種類によっては非常に高価なものもあります。
石は色や密度の違いなど多くの種類があり、価格もまちまちですので、一番間違いのない決め方は実際に建っているお墓を見学して気に入った石の候補をいくつか上げておき、その上でそれぞれの価格を調べご予算と相談して決めるのが賢明な方法です。
3)形はどの様にしますか?
和型でも洋型でも標準の形もあれば特別仕様の形もあります。
当然それによって価格も変わってきます。
また、墓誌を別に造ればその費用も必要となります。
その他、納骨室(カロート)は普通コンクリート製ですが代わりに御影石を使う場合もあります。
以上はいすれも、どれにしなければならないといった事ではなく、ご希望やご予算に応じてお考え下さい。
ただ、お墓は代々続くものですから、ご予算の範囲内で少し良い石を使う方は多いようです。
4)彫刻する文字は決まりましたか?
お墓に彫刻する文字を一つずつ決めていきます。
*和型の場合「○○家之墓」、洋型なら「○○家」というのが一般的ですが、お墓は代々続くことを前提としていますので、それでは具合が悪いということがあります。
その場合、和型でしたら「先祖代々之墓」や「倶曾一處」「南無妙法蓮華経」「南無阿弥陀佛」など仏教にちなんだ言葉やお題目を彫刻するという方法があります。
洋型の場合は、その形状からかなり自由度が高くなります。
実際に建っているお墓を参考にして決められるのが良いでしょう。
*次ぎに完成年月と建て主の名前を決めます。
暮石の工事契約を取り交わしてから完成まで2〜3ヶ月掛かるのが普通ですので(埋葬などの)ご法要が決まっている場合、暮石は法要の前に完成するが、法要が営まれる年月日を完成年月日とすることも出来ます。
墓石の費用を親子や兄弟で出し合う場合など、建て主の名前を連名で彫刻することも出来ます。
*亡くなった方がいらっしゃる場合、ご戒名(ご法名)の彫刻をしますが、記憶で原稿を作ったりしますと間違いの元になりがちです。
旧字を使うことが多いので、一番確実な方法はお位牌を持参されることです。
*次ぎに家紋を決めます。
お墓に家紋を彫刻するという決まりがあるわけではありませんが、ほとんどの方が彫刻をしています。
自分のお墓には必要ないとお考えの方はいいのですが、皆がしているならそうしようかとなると、自分の家の紋は分かりますか?
分からない場合はご実家筋のご親戚にお問い合せされると分かることが多いようです。
どうしても分からない場合は、家紋帖から選んで決めてしまうという方法もあります。
以上の手続きが済めば、後はお墓の完成を待つばかりです。
細かく取り上げればキリがありませんが墓地の選定から建墓について大まかなポイントをご説明致しました。
霊園、墓地、墓石、それぞれのポイントを念頭において決めたお墓でしたら、いつまでも満足できるお墓になることでしょう。
生前建墓をされた方は「これで終(つい)の棲家(すみか)ができた」という安堵感を、お身内にご不幸があって建墓された方は「納めるべき所に納めてあげられた」という安堵感をお持ちになるようです。
皆様の心のよりどころとなるお墓ができますことをご念じしております。