◆葬儀専門の式場
葬祭会館は葬儀社が葬儀を行うために造った施設ですので、機能的には充実しています。
葬儀を行うホールだけではなく、宿泊施設や会食施設、宗教者の控え室なども用意されているケースが多く、建物のデザインに趣向を凝らしている物もあります。
ただし、殆どの場合は葬祭会館を所有している業者に葬儀を依頼することが会館を使用する条件にったり、使用料金が割高となります。
時々「会館使用料無料」という広告を目にすることがありますが、会館使用料を無料にする代わりに他の備品が割増料金になっていることがありますので、多数業者の見積もりを取って備品価格を比べてみるなどの注意が必要となります。
◆宗教施設
寺院の場合、本堂などで葬儀を行う場合と、境内地などに葬祭用の会館や貸し斎場を建設して一般に貸し出す場合があります。
本堂などの場合は檀家の葬儀が中心になります。
葬祭用の会館や貸し斎場は、他の宗派でも利用できることが多く、都心部で多く見られます。
◆自治体・公共団体施設
市区町村などが有している葬祭会館や葬祭会館として使用可能な集合施設(火葬場に併設されている斎場など)と、自治会館や町民館、コミュニティーセンター、マンションの集会所などの施設です。
特定の葬祭業者に依頼しなくても構いませんし、安い価格で借りることが出来ます。
◆自宅
20年ほど前までは、半数以上が葬儀を自宅で行われていました。
現在でも自宅で行うことが多い地域もありますが、近年は、ご近所との付き合いが少なくなった、集合住宅に住む方が増えたなどの生活環境の変化によって、葬儀を自宅で行う人が激減しました。
しかし、故人を自宅から送りだしたいとの心情や費用的な面から、自宅の葬儀を行いたいという希望もあります。
◆ホテル
少子高齢化の流れから、お別れ会や偲ぶ会などを行うホテルが増えてきています。
施主にとっても参列者へのもてなしや宿泊を考えるとホテルには利点があります。
しかし、基本的にはご遺体の持ち込みや焼香などの点で制約を受けますので、厳密には葬儀の式場とは言えないでしょう。
葬儀についての疑問などがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。