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◆数珠
数珠はお葬式や法事、お墓参りの時に手にかける仏具です。
これを持って仏さまに手を合わせれば、煩悩が消滅し功徳を得られるといわれています。
数珠は合掌する手にかけ、仏さまと心を通い合わせる大切な仏具で、仏事には忘れてはならない必需品です。
ですから、どの宗派でも数珠を大切にします。
また数珠は、お経や念仏を唱える時に、その数を数えるためにも使われます。
珠数とも書きますし、念珠とも呼ばれます。
数珠は、一連、二連と数えます。
◆数珠の珠の数
数珠は多くの珠をつないで輪にしたもので、珠の数は108個のものが正式とされ、宗派によって形が異なります。
108珠の由来は、108の煩悩を消滅させる功徳があるからだといわれています。
この正式な数珠を、本連数珠とか、二輪(ふたわ)数珠といいます。
それに対して、現在では持ちやすくする為に珠の数を減らした、略式の数珠が一般によく使われます。
略式の数珠は18〜43個くらいの珠で作られていて、大きい珠の場合は数が少なく、小さい珠の場合は数が多く、数に決まりはありません。
この略式の数珠を、片手数珠とか、一輪(ひとわ)数珠といいます。
略式の数珠はすべての宗派で使えて、珠の種類や房の形も宗派による決まりはありません。
略式の数珠は、珠の大きさによって、男性用数珠と女性用数珠に分けられます。
男性は大きい珠の数珠を、女性は小さい珠の数珠を使うのが一般的です。
◆正式の数珠の形
正式の数珠は、宗派によって形が異なります。
一般に使われているものは、108個の主玉(おもだま)と、2個の親玉をつなぎ、その親玉に弟子玉(でしだま)と露玉(つゆだま)と房をつけます。
主玉の間に、やや小さい玉を4個入れますが、これを四天玉と呼びます。
この玉は、略式の数珠では2個なので、二天玉と呼びます。
真言宗で用いる数珠は、その形から振分数珠とも呼ばれ真言宗以外の宗派でも用いるので八宗用ともいわれます。
日蓮宗で用いる数珠は、真言宗が両方の親玉に二つずつの房があるのと違って片方の親玉に三つの房があります。
浄土宗では、二つの輪違いのものに丸環がついている、輪違い数珠が多く用いられます。
天台宗では、平玉の数珠が多く用いられます。
曹洞宗で用いる数珠は、丸環がついています。
◆数珠の素材
数珠の素材は大きく分類して、木の珠と石の珠があります。
珠の素材は、宗派による決まりはありませんので、お好みで選べます。
●木の珠(木の素材、木の実)
木の素材には、黒檀、紫檀、鉄刀木(たがやさん)、白檀、つげ、梅などがあります。
木の実には、星月菩提樹(せいげつぼだいじゅ)、金剛菩提樹(こんごうぼだいじゅ)などがあります。
菩提樹(ぼだいじゅ)は、お釈迦さまがその下で悟りを開かれたという木で、その実でつくられた数珠は昔から尊ばれ、経典にも「無量の福、最勝の益を得る」と説かれています。
特に星月菩提樹は数珠に使われる代表的な木の実で、珠の表面に細かい斑点があり、星を象徴する小さな穴と、月を表す穴があります。
また、羅漢や骸骨を彫った数珠などもあります。
●石の珠(宝石、貴石)
石の種類には、水晶、メノー、ヒスイ、サンゴ、オニキスなどがあります。
特に水晶は、数珠に使われる代表的な珠で、仏教で言う七宝のひとつに数えられています。
弘法大師が師匠の恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から伝授された数珠も水晶で、経典にも「あらゆる報障を除滅し、一切の悪業染着すること能わず」と説かれています。
◆数珠の房
数珠の房の形には、梵天房(ぼんてんぶさ)、頭付房(かしらつきぶさ)、紐房(ひもぶさ)などがあります。
梵天房は、放射状に伸びた糸の先端を丸く切り揃えたものです。
頭付房は、編み込んだ頭がついている撚り房です。
紐房は、打紐をそのまま房としたものです。
房の材質としては、正絹と人絹があり、正絹の方が良いものになります。正絹とは混じり物のない絹で、人絹とは人造の絹のことです。
◆数珠の品質
数珠の珠は同じ素材でもさまざまな品質があります。
特に石の素材は、細かい内傷や表面の加工、色の均一さなどが品質を左右します。
また珠の穴の仕上げも、数珠の品質の重要なポイントです。
数珠の房や中通しの糸、仕立て方にも良し悪しがあります。
良い珠を選別し、良い糸を使い、丁寧な仕立てをすれば、質の良い数珠ができる代わりにコストは上ります。
逆にあまりにも安い数珠には、何らかの理由があると考えなくてはなりません。
◆数珠の持ち方・使い方
数珠は、お経を唱えたり、仏さまを礼拝する時、故人を偲び供養する時に、手にかけておまいりします。
●天台宗
修験道の影響で、平玉を使うことが多いのが特徴です。
主珠108個、親珠1個、四天4個で構成され、二本の房にはそれぞれ丸珠10個、平珠20個がつけられています。
●真言宗
「八宗用」、「振分数珠」とも呼ばれ真言宗以外の一般信者でも用いられます。
房の色が三色、五色のものや、母珠がひょうたん形のものもあります。
●浄土宗
念仏を唱えるに当たり数珠を重視します。
二連の輪違いの珠数が多く用いられます。
1080の珠を連ねた「百万遍数珠」も用います。
●浄土真宗
念仏の数取りの道具ではなく、礼拝の道具と考えます。
親珠に結ぶ裏房の結び方に特色があります。
本願寺派は頭付撚房を用い、大谷派では切房を用います。
●禅宗(曹洞宗)
禅宗各派の装束珠数は、比較的古い形のものが多いです。
曹洞宗で用いられるものは親珠と四天の間、四天と四天の間に18個の主珠があります。
●臨済宗と黄檗宗
親珠2個で、10個ずつの記子がついていて、5個目のところで結んであります。
●日蓮宗
他の宗派にない祈祷用の珠数が多いです。
特に房の組み方と寸法が他宗派とは異なります。
親珠の一方に3つの房がついているのが特徴です。
◆数珠は一人に一つ
葬式や法事など仏事に欠かせない数珠は、貸したり借りたりするものではありません。
家族の中でも一人ひとり、自分の数珠を用意します。
また、仕事関係で万一の場合に備え、職場にも一つ用意しておきたいものです。
お通夜は平服でもかまいませんし、数珠さえ用意していれば、礼を欠くことはまずありません。
◆数珠の手入れ
数珠をつかった後は、柔らかい布などで軽く汚れをふき取ってください。
木の珠の数珠も、石の珠の数珠も、水洗いや洗剤などを使うのは避けます。
数珠をしまっておく時は、数珠袋や桐箱、紙箱に納めておくとよいです。
木の実の珠の場合には、お米の虫などがつくことがありまので、防虫剤などを入れておくと安心です。
◆線香の功徳
線香の香りは邪気を祓い、不浄をすべて清める徳を持つといわれています。
よく寺院などで、大きな香炉からもうもうと立ちのぼる香煙を参拝者が頭や肩、腰など身体に振りかける姿を見ますが、これも邪気を祓い、病を癒し、心身を清めたいと願うところから来ています。
またその香りが四方無限に広がることから、仏の慈悲が誰彼の区別なく与えられる徳をもっているといわれています。
そして線香は、一度火を灯すと燃えつきるまで芳香を放ち続けることから、自らが物事を行うとき努力し続ける「精進」をもあらわしています。
◆線香の種類
線香は、主な原料によって「杉線香」と「匂い線香」の二種類があります。
●杉線香
杉線香は杉の葉の粉末を原料に製造される線香です。
杉特有の香りのする煙の多い線香で、値段もリーズナブルなことから主にお墓用線香として使われます。
●匂い線香
匂い線香は椨(たぶ)の木の樹皮の粉末を主原料に、各種の香木や香料を加えて製造される線香です。
現在広く家庭や寺院で使われている線香です。
長さの種類はいろいろあり、14センチの短寸、16センチの中寸、25センチの長寸、33センチの大薫香、54センチの中天香、66センチの大天香などがあります。
また外箱の体裁で、進物用線香と家庭用線香に分けられます。
◆線香の選び方
線香には長い線香や短い線香、渦巻き型の線香、コーン型の線香がありますが、家庭の仏壇では一般に短寸の線香を使用します。
香りも白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)などをおもな材料とした伝統的な香りの線香や、スズランやラベンダーなどフローラル系の線香などさまざまです。
最近では、気密性の高い住宅が増えたため、微香性の煙の少ない線香も人気があります。
香りは人それぞれ好みがありますので、自分の好みに合った線香を選べばよいでしょう。
◆線香の供え方
線香はローソクの火から点火し、香炉に1本ずつ立てます。本数は宗派で違いますが、1〜3本が基本です。
浄土真宗は線香を立てずに、適当な長さに折って火をつけ、香炉に寝かせます。
線香を消すときは口で吹かずに、手であおいで消します。ローソクも同じです。
人間の口はとかく悪業を積みやすく、けがれやすいものなので、仏さまに供える火を消すには向かないからです。
宗派の正式な線香の本数は、天台宗3本、真言宗3本、浄土宗1本、曹洞宗1本、臨済宗1本、日蓮宗1本です。
浄土真宗本願寺派と真宗大谷派は、適当な長さに折って寝かせます。
◆線香の原料
線香は、香木や香料に松脂(まつやに)などの糊や染料を加えて練ったものです。
主な原料には、次のようなものがあります。
●白檀(びゃくだん)
白檀はインド、東南アジアなどで産出する常緑樹で、特にインド南部産のものが良質で老山白檀(ろうざんびゃくだん)と呼ばれています。
白檀は木材そのものが香るため、仏像、数珠、扇子などにも使われます。
「栴檀は双葉より芳し」の栴檀(せんだん)は、この白檀のことです。
●沈香(じんこう)
東南アジアに産出するジンチョウゲ科の樹木内に、長い年月を経て樹脂が蓄積したものです。
水に沈む香木なので沈香といわれます。常温では香りは強くないが、加熱すると幽玄な香りを発します。
●伽羅(きゃら)
沈香の一種で最上のものといわれます。
ベトナムの限られたところから産出され、古くから品位の高い最上の香りと珍重されています。
●椨(たぶ)
クスノキ科の常緑高木で、その樹皮を粉にし、線香のつなぎ剤として原料を線状に固めるために使用します。
そのほかの原料としては、丁子(ちょうじ)、桂皮(けいひ)、大茴香(だいういきょう)などがあります。
◆焼香
焼香は炭火の上で焦がすように焚くお香の燃やし方です。
普通の直接お香に火を点ける燃やし方は「焚香」と呼びます。
お焼香に使う「きざみ香」は。様々な香木や香料を細かく刻んで調合したお香です。
もっと細かく粉末状にしたお香に「抹香(まっこう)」と「塗香(ずこう)」があります。
「抹香」は焼香の時などに長時間くゆらせて焚いて使います。
「塗香」は少量を手や体に塗って心身を清めることに使います。
◆各宗派の焼香の作法
●天台宗
1〜3回 頭におしいただく
●真言宗
3回 頭におしいただく
●浄土宗
1〜3回 頭におしいただく
●浄土真宗
本願寺派は1回
大谷派では2回
●曹洞宗
2回 頭におしいただく
●臨済宗
1回
●日蓮宗
1〜3回 頭におしいただく
●日蓮正宗
1〜3回 頭におしいただく
◆焼香の作法
焼香には、立礼の焼香、座礼の焼香がありますが、作法は少し異なります。
●立 礼
順番が来たらまず焼香台の前に進み、遺族と僧侶に一礼し続いて身を正して頭を下げてご本尊に合掌拝礼します。
そのあと焼香合掌し、最後にもう一度拝礼し前向きのまま祭壇から2、3歩退いて元の席に戻ります。
(但し縁台等の立礼では、2、3歩退く事はしません)
●座 礼
座礼の場合にも腰をかがめて祭壇前にすすみます。
喪主に一礼してから前に進み、祭壇に向かって頭をさげます。
次に膝で前へ進み遺影に向かって合掌してから抹香を右手に取り焼香します。
そのあと再度合掌し、喪主に一礼して立ち上がってから退きます。
●回し焼香
式場が狭い時には、香と香炉を盆に乗せて回し焼香を行ないます。
この時、本尊の方角に礼をし、香をつまんで焼香を行ない合掌礼拝して、隣の人に回します。
●線香での焼香のしかた(座礼)
焼香の際には、霊前まで進みます。
そして喪主に一礼をして、祭壇に向かって合掌をします。
このあと、線香を取りローソクで火をつけます。
このとき炎は手であおいで消します。
息をふきかけて消すのは禁物です。
そして線香を香炉に立てます。ここでもう一度合掌してから、そのまま後ろにさがります。
最後に遺族に一礼をして、自席にもどります。